第14話


7月16日 日本予選リーグ第3戦 会場は神戸ウイングスタジアム

第3戦は、札幌でプレーしているFWリーンネとMFアヤッペのいるオランダ。
スタイルは4−4−2、攻撃型チーム。


<朝・宿舎>

「よし、みんな集まったな。今日のスタメンを発表する」
「「「はい」」」
「GK高橋」
「DF里田、保田、紺野、大谷」
「MF吉澤、後藤、木村、安倍」
「FW加護、そして松浦」
「えっ、私ですか?」
「ああ、今一番調子よいみたいだし、地元だしな。しっかりたのむよ」
「はい」
「MFのフォーメーションは本来の形に戻す。  麻美はアヤッペ、大谷はリーンネのマンツーマンマークだ。」
「はい」


<試合前選手控え室>

「スタメンは朝発表したとうり、変更はなしや」
「はい」
「きつい試合になりそうだけど、がんばっていくよ」
「よし、みんな準備はいいね。」
「おう」
「がんばっていきましょい」

選手たちが気合を入れている頃、会場ではスタメンの発表が行われていた。

「日本スターティングイレブン」
「GK高橋」
「DF里田、保田、紺野、大谷」
「MF吉澤、後藤、木村、安倍」
「FW加護、松浦」


   9加護   8松浦   

      10安倍
20後藤         5木村

      12吉澤

4紺野 13保田 6里田 7大谷

      22高橋      


スタンドがどっと沸いた。
地元ヴィッセルの松浦の出場であるから当然である。
それに昨年のオールスターファン投票でも新人ながら投票数1位を獲得。
人気はJリーグNO.1である。

スタンドが興奮の渦につつまれていると、選手たちが入場してきた。
国家斉唱、写真撮影も、滞り無くおこなわれ、いよいよキックオフを迎えた。



オランダのキックオフで試合開始。

ピィィィィィィィ

オランダMFがちょこんとアヤッペにボールを出す。

(よし)
麻美がアヤッペに向かって行く。

(アサミ勝負)
アヤッペも迎え撃つ。

「よそみしてんじゃねぇ。相手は麻美ちゃんだけじゃないよ」
加護が横からスライディングで奪いに行く。

バッ
アヤッペがジャンプ1番でかわす。

「よし」

ガシッ
麻美とアヤッペが空中で激突。

バシッ

二人が競り合ったこぼれ球を安倍が空中でカット。

「ナイスなっち」

「よし、行くぞ」
一気にトップスピードに乗ってドリブルに入る。
そして一気に抜き去る。

「何やってんだよ。私が行く」
自陣まで戻ってきたリーンネがタックルに行く。

バシ

間一髪、安倍がバックパス。
両者がもつれて転倒。
だが、真後ろのパスながらしっかり後藤のもとへ。

安倍はすぐに立ちあがり、ゴール前に走る。

後藤はキープせず横に流す。
ボールはオーバーラップした大谷のもとへ。
大谷は一気にライン際を掛けあがる。
ゴール前には安倍が走る。

「そらいけ」

「あまいぞ」
アヤッペがパスコースに入る。
しかし、ボールは大きくカーブし逆サイドのフリーの加護へ。

しかしDFがシュートコースを塞ぎにはいる。

「頼みます。安倍さん」
しかし、加護は打たずに安倍にラストパス。
シュート並みのパスが安倍のもとに飛ぶ。

「よし、いけ〜」
加護からのパスを、ノントラップボレーシュートに行く。

キーパー一歩も動けず。
ボールはゴールに見事に突き刺さった。

「よし!」

前半7分、日本先制。





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