第12話


日本のキックオフで試合再開。

安倍を起点に怒涛の攻撃を仕掛ける。

「ごっちん走りな」
「はい」
後藤が一気に掛けあがる。

「いくよ」
ゴール前にクロスをあげる。

「もらったぁ」
後藤が渾身のヘッドを叩き込む。

「決めさせはしない」
モモコもパンチングでセーブ。

「まだなのれす」
こぼれ球にののが反応する。
「しばちゃん」
ののが再びゴール前に上げる。
「今度こそ」
柴田がボレーで叩き込む。

「でや〜〜〜」
モモコも反応し、横っ飛びでパンチング。
それをDFが大きくクリア。
「なんのこれしき」

時計は既に45分を指している。
ロスタイムの表示は2分。

「くそぉ、決まらないべ。なっちがなんとかしなくちゃ」

「この試合は負けか。やはりいつもの布陣でいくべきだったか」
つんくがベンチで頭を抱える。
「ん!!」

「日本のエースストライカーはわいや」
加護がセンターサークルとペナルティエリアの真ん中でクリアボールを拾っている。
「わいが決める!!」
加護が渾身のロングシュートを放つ。

これにはカメルーンDF陣も反応できない。
ボールは1直線にゴールに飛んで行く。

「きめさせな〜〜い」
モモコがしっかり反応し横っ飛び。
指先に引っかけなんとか弾く。

「そんなぁ」
加護が両膝を突いて崩れる。

「まだ、試合は終わってないよ、みんな」
「「「ごっちん」」」

後藤がすばやくボールを拾いコーナーにセットする。

「こい、もう1度わいにもってこい」
加護がゴール前に走る。

(加護さん・・・でもここは・・・)

「安倍さん!!」
「バカ、どこ蹴ってんだ!」

後藤はゴール前に上げず。後方に大きくキック。

「ごっちん」
ボールは安倍の足元にしっかり届く。

「よし、いくぞ!!」
掛け声とともに、一気にドリブルで切れ込む。
意表を突かれたのかDF陣はまったくとめられない。
モモコもゴールを飛び出し最後の勝負にくる。

「もらったぁ」
安倍はモモコの頭上をねらい、ループシュートを放つ。

モモコも必死にもどり、バックステップでジャンプ。
「勝つのは私達よ」
ゴールポストに激突しながらも、ゴールを死守。

(負ける・・私達の負け・・・)

「まだだぁぁぁぁ」
「なにぃぃぃ」

モモコが弾いたボールに後藤が飛び込んできた。
「もらったぁ」
渾身のヘッドでゴールに叩き込む。
ボールは無人のゴールに突き刺さった。

日本後半ロスタイム同点に追い付く。

再びカメルーンのキックオフで試合が始まるも、すぐに笛がなり試合終了。

「なんとか、引き分けたべさ。ふう」

(いちーちゃん、負けなかったよ。いちーちゃんとやるまでは負けないからね)
後藤はスタンドにサヤカの姿を見つけ、じっと見つめる。

****
(ごとー・・・・)

「サヤカさん。なんか後藤さん、こっち見てましたね。」
「気のせいだろうよ。いくよ、レーナ」
「は〜い」

(ごとーその兆戦受けて立つよ。私と当るまで負けんじゃないよ)
****



JAPAN 1 − 1 CAMEROON

80min. CAMEROON MOMOKO
89min. JAPAN GOTO




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