第1話


<Prologue>

―――――夢を見た……

     
正しいものが何なのか見失いながらも、


      自分たちを信じ続けようとした人たちの夢を―――――――――――






Wild Times ― another story〜プロローグ〜





現在、世界は4つの国に分かれている。
その4国最大の都市・イーストで事件は起こった。

朝廷を守護するイースト最強の集団・護廷十番部隊。
その役割から通称モーニング隊と呼ばれている。

その六番隊長・小川麻琴が何者かによって殺害された。




イーストを牛耳る「神帝 つんく」。彼がいる天上宮の守りは完璧である。
半径10kmの球状にバリアーが覆っていて、上空及び地中からの侵入は不可能。
中に入るためには東西南北4つの門からはいらねばならない。
門にはもちろん守護がいる。門番四神とよばれる者たちだ。
さらに内部の天中街には護廷十番部隊。この布陣が崩れることなどありえなかった
。 しかし、隊長格が殺されたという事実。


これは戦いの始まりに過ぎなかった……


いや、本当はもうすでに始まっていた。何百年も前からの、ある男の野望。
その終焉の始まりだった――――――


―――――ゴポゴポゴポ。



ずらりと並ぶ巨大な培養カプセルのなかでなにやら生物らしきものがうごめいている。
人間の脳らしきものが入っているものもある。
大袈裟なほどに巨大な、なんらかの装置。


どうやら研究所のようだ。しかし、ひとは一人しかいない。
部屋の真ん中で椅子に座り、その装置を眺めながら男は呟いた。

「くくく、もうすぐや。もうすぐ長年の夢がかなう。
 世界が、この星がオレのもんになるんや。」







―――――動き始めた歯車

           
             これを止めることなどできはしない

     
     しかし行き先を変えることはできる

            
               苦しみ、もがきながらも歴史を動かすのはヒトなのだ――――






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